こんにちは、テラです。
今回はレストアを終えた【ヤマハ グランドアクシス】のウインカーとテールランプをLEDで自作してカスタムしていきます。
作り方は同じと言って過言ではないので、他のバイクにも応用できます。ご自身のバイクのウインカーやテールランプをLED化したい方の参考になれば幸いです。
とは言うものの、素人が行っている作業です。ご自身で作業する場合は自己責任でお願いします。
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もくじ
グランドアクシスのウインカーとテールランプを自作LED化 型を取る
【レストアの記録 ACT10】での工程で「ウインカーをLED化にしちゃおうかしら…」と企みが湧き上がってきた時に、基盤となるベースの型取りをしておきました。
ウインカーの型はコピー用紙で簡単に型取ったあと、厚手の工作用紙に写しかえながらキレイに整えていきます。ビミョーな曲線で出来ているので少してこずりました。
表面と裏面を使って左右のベースを作っていきます。
テールランプの形は簡単だったのでダンボールでちょちょいと型取りましたが、上下の形がビミョーに違うので注意が必要です。
LEDや必要なパーツの準備
僕は以前から車のエアコンパネルなどのLEDを打ち替えたりとLEDいじりの経験があり、手持ちの在庫がいくつかありましたので足りないパーツのみ新たに購入です。
いつも利用している【LEDパラダイス】こと【エルパラ】さんで購入です。
作った型からLEDを何個配置するか、それに合わせて抵抗や電源を取るベースなどなど…初めて購入される方は準備するのにちょっと悩まされるかもしれませんね。(僕が初めての時は悩みました…)
とりあえず、多めに買っておけば間違いなしです!
ウインカーに使用したパーツ
- オレンジ色 帽子型LED
- 1/4カーボン抵抗
- 整流ダイオード
- T10ウェッジベース
- 曲がる基盤
テールランプに使用したパーツ
- 赤色 FluxLED
- 1/4カーボン抵抗
- 電源取出しコネクター
- T15ウェッジベース
- 曲がる基盤
曲がる基盤は必要な大きさに切り取って使うので1枚あれば足りますよ。
作った型で基盤となるベースを作る
テールランプの基盤 リアウインカーの基盤
曲がる基盤を型通りに切っていくのですが、適当に切ってはダメですよ。LEDがきちんと並ぶように位置するところで切っていきます。
縦並びなのか、横並びなのか、丸く並ぶのか…意識して切りましょう!
LEDの配置はシンプルに直線型
テールランプ リアウインカー
フロントウインカーの写真は撮り忘れていました…。
オレンジ色のLEDはフロントウインカーに50球づつ、リアウインカーに32球づつで計164球を使い、テールランプには赤色FluxLEDを11球使います。
ここで注意が必要なのが抵抗を配置するためのスペースです。
LEDの配置だけに夢中になると抵抗を配置する場所がなくなってしまいます(経験済み)。抵抗のスペースも考えながら余裕の配置を考えましょう。
と、言ってますがリアウインカーの抵抗の配置はギリギリでした…。
LEDや抵抗を基盤にはんだ付けしていく
配置が決まったLEDと抵抗をはんだ付けをしていきます。
ここで大事なのが【整流ダイオード】です。どんな役割をするのかというと電流の逆流を防いでくれるのです。
LEDはプラスとマイナスを間違えると壊れてしまいます。ウェッジ球のような差し込み口の場合、どっちがプラスでどっちがマイナスか分かりにくいですよね。
整流ダイオードは極性を間違えて取り付けた場合、電流を流さない働きをしてくれるとてもナイスなパーツなのです!
整流ダイオードにも極性があるので気を付けましょう!
はんだこては低出力を使う
使用しているのは【大洋電機産業株式会社 CXR-31】という精密プリント基板用のはんだこてです。
一般的なはんだこては30Wの出力ですがこれは22Wと低く、熱に弱いパーツにはやさしいナイスなはんだこてです。こて先も細いのでチップLEDのような小さなパーツのはんだ付けに重宝します。
熱に弱いLEDや小さな精密パーツには出力が弱いはんだこてを使いましょう。
はんだ付けしたLEDの点灯確認をする
はんだ付けを終えて点灯確認をしました。
作業中2球ダメにしてしまい左右それぞれ49球で作りました。超広角帽子型LEDを使ったので光が全体に広がってめちゃくちゃ眩しいです!
目が!目がぁぁぁぁ~~~!!
バッチリ光ったらムスカのマネをしておきましょう!(知らない方は【天空の城 ラピュタ】を観てね)
点灯確認用の電源があると便利
点灯確認をするのにいちいちバイクにつけるのはめんどくさいので、点灯確認用の電源があるとめちゃめちゃ便利です。
僕は小さなLEDしか扱わないので小さなアダプターで足りますが、テープLEDなどの大きな出力を必要とするLEDにはその出力に適した大きなアダプターが必要となります。
取り扱うLEDの出力に適したアダプターを選びましょう。
はんだ付けしたところをコーティングする
市販されているLED商品の裏側がコーティングされているのをちょいちょい見かけるので、マネしてグルーガンでやってみました。
基盤裏がガッチリ固定されるので振動などによる接続部分の不具合も起こりにくいかと思います。ウェッジベースに接続した穴の中にも注入して固定させました。
コーティング後の点灯確認もOKでした!
リアウインカーはシーケンシャル化
リアウインカーは【流れるウインカー】にします。
このユニットは以前所有していた車に使おうと買ったのですが、使う前に車を手放してしまったので使われることなく手元にありました。
残していてもしょうがないのでグランドアクシスに使ってみます。
ユニットに付属の説明書
このユニットで8連の流れが可能です。なのでリアウインカーは左右でそれぞれ32球にしてあるという訳です!
説明書通りに組んでいきます。オレンジ色のLEDだと電圧の関係で直列4球を無難に光らせることができるので4球にしました。
ですが夢中になり過ぎて制作途中の写真を撮るの忘れてました…ごめんなさい。
無事に完成し点灯確認もOK!ちゃんと順番に点灯し流れて見えます!わーい!
テールランプのLED化
テールランプも途中の写真を撮り忘れてます…。
下列の5個を常時点灯しているポジションランプに、上列6個をブレーキをかけたときに点灯するストップランプにしました。
ギラギラにLEDを入れても後ろに来た車両が眩しくてまいっちんぐ…ではないかと思い少なめにしてみました。点灯確認すると十分な光量だと判断しました。
グランドアクシスのテールランプの電源取り出しコネクターは極性が決まっているタイプなので、整流ダイオードは必要ありません。
車種によりコネクターの形が違いますのでよく確認しましょう。
完成したので車体に取り付けていく
ウェッジベースの極性を確認し問題なく点灯したら、グルーガンで基盤をウインカー本体に接着していきます。
左リア テール 右リア
リア側も同様に接着して取り付けていきますが、リアウインカーはシーケンシャルウィンカーユニットの本体をどこかの空きスペースに逃がさなければいけません。
初めはシーケンシャル本体からカプラーを抜いて、ウインカー本体のウエッジベース取り付け穴から逃がして本体の裏に設置しようと考えました。
しかし、カプラーははんだ付けされているようで全く抜けずまいっちんぐ…。
仕方がないのでベース本体に配線を逃がすための切り込みを入れて対処しました。
配線を逃がしたあとは切り込みをグルーガンで埋めておきました。
車体に取り付け終え動作確認をするとバッチリ光りました!電球ウインカーよりはるかに明るい!リアウインカーも流れる流れる!
すでに装着してあるICウインカーリレーのおかげでハイフラ現象も起こらず、「チッカンチッカン」と安定して点滅してます。
今回購入した不足分パーツの価格と購入先
商品名 | 価格 | 購入先 |
---|---|---|
4.8mm帽子型イエローオレンジ80本 | 2300円 | エルパラ |
電源取り出しコネクター2個【BAY15d】 | 100円 | |
整流ダイオード10本 | 100円 | |
T10 ウェッジベース4個 【A型】 | 120円 | |
送料 | 600円 | |
小計 | 3220円 |
所有していたパーツリスト
商品名 | 価格 |
---|---|
4.8mm帽子型イエローオレンジ 100個 | 2500円 |
赤色FluxLED 30個 | 1350円 |
1/4Wカーボン抵抗 【390Ω】50本 | 250円 |
曲がる基板 片面 180mm×300mm | 1750円 |
シーケンシャルウィンカーユニット 2個 @1980円 | 3960円 |
まとめ
長くなりましたが楽しくLEDウインカーを作ることができました♪コツさえつかめてしまえば配置を気をつける程度で簡単にウインカーやテールランプを自作LEDにカスタムできます!
また、興味があったシーケンシャルウインカー化もできて満足しております。「グランドアクシスにシーケンシャルウインカーはやり過ぎだろ…」というツッコミは無しでお願いします(笑)
わかってます…ユニットが余ってたので、ただ…やりたかっただけなんです~
- LEDはプランを練ってパーツは多めに用意しましょう!
- 電流の逆流防止に整流ダイオードを使いましょう!
- オレンジや赤色LEDは12Vの電圧で直列4球までが無難な光量!
- シーケンシャルウインカーは作った後に流れるのを見ると感動もの!
リアウインカーはアイテムを使ってひと手間加えちゃいます!