こんにちは、テラです。
2018年にゆずり受けてから一度直しかけて挫折したヤマハ グランドアクシスですが、
前回でエンジン回りはひとまず完了といったところです。
今回から外装を塗装してキレイにしていきますが・・・先に謝っておきます。
作業する僕は、整備の資格や仕事の経験がない普通のバイク好きですので、記事を参考に作業をされる場合は自己責任でお願いいたします。
もくじ
【グランドアクシス レストアの記録】外装を塗装しようと決めました
2018年にゆずってもらった時はシルバー色でしたが、修理の時に黒の外装(補修用の台湾製)を買って丸ごと交換しました。
当時はテッカテカのクリアーでつやつやでしたが、2年以上も屋根のない屋外で放ったらかしだったので紫外線攻撃を浴びまくってすっかりと艶消し黒に変わってます。
紫外線の影響が少ないアンダーカウルの一部はまだ艶が残っていますけどね・・・。
「このまま艶消し黒でもいいかな~」とも思いましたが艶と艶消しのまだら状態で残念な感じです。せっかくのリベンジレストアなので塗装をしてナウいバイクに仕上げます!
マッドグレーメタリックの塗料があまっているのでそれを使います!
テラの塗装歴
余談になりますがバイクの塗装は今回が初めてではありません。
初めてバイクの塗装をしたのは高校生の時。当時乗っていたカワサキのゼファーというバイクに施しました。雑誌に載っていたZ1000Rだったかな?衝撃を受けて一目惚れです(笑)マネをして同じように塗装しました。
白ベースに黒とグレーのラインを入れました。スプレー缶を40本は使ったと思います。
次に僕のバイクを見て良く思ったのか、友達からホンダ スティードのタンクの塗装を依頼されました。
グラデーションのファイヤーパターンは初の試みでしたが失敗を重ねながらもなんとかうまくできました。こちらもスプレー缶で15本くらい。
その後は車のエアロパーツの塗装をいくつかやり、一つ悟りました・・・。
スプレー缶塗装はめんどくさいし大変だ~~~(涙)
そこで、業者さんみたくスプレーガンでの塗装に興味を持ち道具をそろえて挑戦します。車両は2006年に中古で購入したカワサキ ゼファー1100です。本格的な塗装は塗ったときのなめらかさが違います!感動してめちゃくちゃ興奮したのを覚えています(笑)
ルミナスビンテージレッドからパールグリニッシュブラックに塗装しました。
2009年には2004年に新車購入したビッグスクーターの塗装。自宅の駐車場に停めていたところに免許とりたての初心者さんが運転ミスで突っ込んできて半壊させられちゃったんですよ。
一発廃車と言われ56万円の保険金を受け取り、全部自分で直してカスタムして15万円ほどでした(笑) 本格的なレストアはこれが初めてで、今でも現役で乗っていますよ!
パールグリニッシュブラックの塗料が余っていたのでシルキーホワイトから塗り替えました。
そして昨年の2020年にリニューアル。常々【いい年したおじさんが乗るスタイルじゃないなぁ】と思っていたので、色々とメンテナンスをやりながら見た目を普通に戻して再塗装しました。
当時の写真がなかったので上↑と同じようなアングルで撮ってみました(笑)
初の艶消し塗装はマッドグレーメタリック。T-MAXの純正色ですがナイスでマッドなシブ味にロマンを感じました!
以上を経て、今回のグランドアクシスの塗装になります!
塗装に必要な道具
本格的な塗装に必要な道具をそろえましょう!というか、これらがないと始められません。早速ご紹介します。
- スプレーガン
- エアーコンプレッサー
- 塗装用マスク
- 使い捨て手袋
- 塗料類
他には耐水ペーパーなどのヤスリ類や塗料を混ぜるための割りばしとか細かく言うとたくさんありますが、とりあえずこの5点はそろえましょう。
一つ悩ませることがエアーコンプレッサーの大きさです。塗装には3~5馬力(2.2~3.7kW)を推奨のようですが、この大きさを買うとなると中々お値段お高いですね。
僕は知り合いの業者さんにもらった大型のコンプレッサーを持っているので楽にできましたが、ホームセンターなどで見かけるのはだいたい1馬力程度です。これだとパワー不足でストレスかもしれませんね・・・。
小さいコンプレッサーも持っているので今度検証してみようと思います!
塗装前の下処理
さっそく塗装したいところですがこのまま塗っても油分や汚れで塗料が弾かれてしまいます。そこで対象物に傷をつけて塗料の付着力を上げるための足付けという作業を行います。
400番~600番くらいの耐水ペーパーがよろしいでしょう!荒すぎると塗装後に下処理キズが目立ちますし逆に細かすぎても塗料がうまく付着しません。凹凸などの箇所には不織布やすりが便利です。
面倒なうえに単純作業ですが大事な工程です!根気よく研磨しましょう!
研磨したあとは削りカスなどで白っぽくなるのでキレイに洗い流して乾かします。乾燥後はシリコンオフで脱脂しますが、自分の手や指に脂があることに注意しましょう。
せっかく脱脂しているのに自分の手や指の脂で付着しまくりのイタチゴッコになり兼ねないです。
僕は使い捨てのニトリル手袋を使っています。
手の油分もそうですが、とにかく塗装作業は必ず手が汚れるので汚れ防止のためにも手袋を使うことを全力でおすすめします!
そしてこの下処理のときに新たなミッションが発見されました!・・・まいっちんぐです。
なんだと思いますか?・・・画像に写っていないあるパーツです(笑)
次回の記事に回したいと思います。
塗装前の塗料の配合
塗料をそのままスプレーガンのカップに入れて「プシュー!」ってワケにはいきません。塗装前に塗料を配合します。簡単にいうと、塗料+硬化剤+うすめ液=完成塗料 となります。
塗料はいつも浜松第一塗装さんから購入しています。必要な塗装材料が一式そろっていて簡単ですし、マニュアルもついていて基本的な配合も分かり初心者さんにおススメです。
スプレーガンのタイプや気温・湿度によってその都度微調整します。そして完成した塗料をコシ紙を通してスプレーガンのカップに入れます。コシ紙はコーヒーペーパーフィルターのような物で、配合中に紛れ込んだゴミなどを取り除く役割をします。
最後に完成した塗料をダンボール等にためし塗りをしてチェックし、必要あらば塗料orうすめ液で再調整します。
塗装前の装備
塗料も完成していよいよ塗装に入りますが、最後に自分を守るための防具を装備しましょう!塗料は知らない間に我々のHPを削っていきます。やられない為にも全力で防御です!
その為の防具・・・それは塗装用マスクです!これは必須!!保護服もあれば尚よろしいのですが塗装用マスクは絶対です!!!
以前は「換気もしてるし普通のマスクで十分でしょ!」とよゆうこいてましたが、作業後にうがいを「ブクブク・・・ペッ」とやったら黒くてビックリ!鼻をかんでもまっ黒!!塗料の粒子が細かくて普通のマスクじゃ体内への侵入を防ぐことはできません・・・。
僕が使っているのは3M 防毒マスク 塗装作業用マスクセットです 。
もう全然臭いません!これを使ったら使わないという選択はありえないです(笑)
ガンガン塗装していく
僕の塗り方ですのでご了承くださいませ。
まず塗りにくい部分や縁から薄く塗り始めます。気温にもよりますがつや消し塗料は乾くのが早く、10分程度の乾燥で次が塗り重ねられます。
逆にゆっくりしているとスプレーガンのノズルについている塗料が乾ききってしまい面倒なことになるので注意です。
時々プシュッと空吹きしてノズル部分が乾かないようにしてます。
何度か塗り重ねて全体的に塗れたら一度厚く塗っていきます。対象物とスプレーガンの距離としては10~15センチくらいでしょうか。
つや有り塗装の場合だと塗料が垂れそうで垂れないくらいの厚みで塗ります(表現がむずかしい)。
ここでカップに残っている塗料を全部使い切るつもりで塗っていき、厚く塗ったら6時間は乾燥で置いておきます。
僕は午前に1回、夕方に1回厚塗りをしては乾燥を繰り返してます。
最後は全体に2000番の耐水ペーパーでやさしくペーパー掛けをしてからひと塗りしました。
記事では写真もないのであっという間に終わってますが5日掛かってます(笑)
まとめ
今回はグランドアクシスの外装の塗装をやろうと決めてから、夢中に進めてしまい写真を撮らずに塗り終えてしまいました・・・。
スプレーガンでの塗装は今回で3度目ですが、缶スプレーよりキレイで楽に塗ることができるなぁとあらためて実感してます。
ポイントをおさらいすると、
- 下処理の足付けは根気よくしっかり研磨しましょう!
- 研磨後の脱脂は自分の手や指の油分に注意しましょう!
- 塗料の配合後はためし塗りでチェックしましょう!
- 塗装用のマスクは必ず装備しましょう!
- ガンガン塗ってしっかり乾燥させましょう!
次回は新ミッションの作業とインナー部分の塗装をやります。
夢中になりすぎて写真撮ってないです・・・すみません。